レジストリに関して一般のユーザが知っておくべきこととは?
大半のホームPCユーザは、おそらく、レジストリのことを耳にしたことがないか、あるいは知らないでおいた方が良いものとお考えではないでしょうか。事実、大概のユーザにとっては、レジストリの編集やレジストリに直接変更を加えることは日常的なことではありませんが、しかしながら、レジストリのバックアップ方法および損傷や破損したレジストリの修復方法について知っておくだけでも大切なことです。ここでわずかながらも知識を得ることで、コンピュータの厄介な問題を解消できることだってあり得ます。バックアップおよび修復のプロセスは、難しいものでもなければ時間のかかるものでもなく、全くの初心者でも実に簡単にマスターできるものです。さらに、ほんのちょっとでも知っているだけで、レジストリに対するドルイドの神秘的な儀礼のような印象が和らいで、レジストリという言葉から連想されがちな恐怖や嫌悪感をいくぶんか取り除かれるのではないでしょうか。レジストリは、Windows PCの機能には欠かすことのできない重要な存在であり、日常的にPCを使うユーザであれば、レジストリが果たす役割について大体のことは把握しておく必要があります。
レジストリとは?
Windowsレジストリは、ハードウェアやソフトウェアを起動するうえでコンピュータに必要な様々な情報各種をすべて含有している集中データベースです。レジストリは常時使用されるものであり、Windows PC上で行うほぼあらゆるすべてが レジストリにアクセスして情報を得ています。こうした情報はシステムの隠された数多くのバイナリファイルに分類されます。大半のPCユーザはこうしたファイルに直接アクセスする必要はまずないでしょう。レジストリの中身を表示確認するには、様々なコンポーネントを組合せ、一般的な読み取り可能なテキスト形式で表示するレジストリエディタ アクセサリにて可能です。
レジストリに編集等の作業を行うのは危険ではないのですか?
レジストリはあらゆるものに関与していることから、レジストリが損傷をきたすとPC機能が停止してしまいます。こうしたことから、Microsoftではレジストリが不可解かつ怖い響きをユーザに与えるように多大な努力を行ってきました。Microsoftが、レジストリを編集しようとする無知なユーザからの修理要請依頼に対処したくないと考えるのはごく自然なことですが、インターネット上のあらゆる場所で目にするレジストリに関してひっきりなしに表示されているあの警告メッセージは大げさではないかと私は思います。そういった警告は現代の過剰な訴訟社会に一部起因している一種の隠蔽工作なのです。つまり、レジストリをめちゃめちゃにすれば、たくさんの問題が生じますが、同時に、Windowsやプログラムのフォルダから何かしらを削除しまくっても、やはり問題が生じるのです。ほぼあらゆるすべてのことにとんでもないことを行うことだってあります。そして、やはり間違いが発生するのです。私自身、Windows 95のレジストリを編集していた際にコンマの配置を間違えてしまい、コンピュータが再起動しなくなってしまった経験があります。しかし、私はバックアップを行っていたので、幸い、すぐに問題を解決することができました。実際のところ、Windows XPレジストリは、この上なく頑丈であり、再起動できなくすることはまず不可能に近いでしょう。ですから、最初にバックアップを取って回復方法を理解するという鉄壁のルールを守っていれば、情報に基づいたレジストリの編集は、想像しているほど危険なタスクではないのです。
上級PCユーザでない限りは、レジストリを直接編集することは推薦できませんが、だからといって大半のPCユーザに、利用可能な数多くの有用なスクリプトが提供しうるこの優れたシステム調整の利用を制限する理由はありません。 (スクリプトに関する詳細は 唯一注意すべきことは、どのスクリプトのユーザでも最初にレジストリをバックアップして、バックアップの回復によって実行を取り消す方法を把握しておくということです。先述したように、この操作は誰でも実行できる簡単なプロセスです。実際には、スクリプトの利用結果に満足できない場合、取り消し機能を備えているスクリプトもあります。